一息の愉しみ

それは陽射しの強い、快晴の夏の京都だった。
昨年、日経ビジネスオンラインの連載の仕事で、表千家の宗匠である生形貴重先生と対談をさせて頂いた。対談は2日間に渡り、延べ8時間くらいだったと記憶している。
長時間にも関わらず、また私の無茶な質問にも終始穏やかに、一つひとつ丁寧にお答え下さった。書道と茶道の共通点も見出せて、私にとっては本当にかけがえのない時間だった。

その対談の時に、ちょうど執筆中とのことだった著書『利休の生涯と伊達政宗』(河原書店)がいよいよ発売となり、見本をお送り頂いた。

この本の内容については、その対談の時に先生がかなり詳細に語って下さったのだけれど、書籍化されるとのことだったので、連載記事では敢えてその部分は省略させて頂いた。

でも、歴史認識も変わってしまうくらい、相当に刺激的な内容だった。

一気に読破して終ってしまうのはもったいないので、書作の合間に、少しずつ読ませて頂こうと思う。
利休の生き方が魅力的なことは言うに及ばず、書家の私としては、かねてより伊達政宗の書に惹かれていたので、この本で政宗の本当の人となりも知ることが出来そうで嬉しい。

生形先生とは、現在、別件のプロジェクトでもお世話になっている。
それについては、またの機会に。

自由のかたち

不確かさという真実

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