先日22日、第31回読売書法展・東京展が開幕となりました。この後、関西展、中部展、中国展、東北展、四国展、北海道展、九州展と12月7日まで続いていきます。全国の書道家、2万5千人ほどの参加がある大規模な書展で、私も参加しています。同じ時代に生きて書道を行い、切磋琢磨している、そんなことを実感出来る数日間です。やはり、自分以外の作品を見ることは、大変勉強になります。
ところで、今年は東京展で、解説を受けながら、作品を鑑賞出来るという試みが行われました。写真中央で、解説をされているのは、私の師匠、読売書法会常任理事であり、今回の展覧会の企画委員でもあります髙木聖雨先生です。写真の中で、解説されている作品は、師匠の御父上の作品で、昨年、文化勲章を受章されました、高木聖鶴先生の作品です。日本一流麗な聖鶴先生の書風が、どっしりとした重みを感じさせるものであったことには驚きました。聖鶴先生は現在、91歳になられていらっしゃいますが、自ら確立されてきた路線とはまったく違う表現スタイルに、果敢に挑まれている、ただただ感動しました。
東京展は8月31日(日)まで開催されています。