絶やさぬように

絶やさぬように

熊本と言えば、いろいろな特産品がある中で、私は畳に使用される「いぐさ」を思い浮かべる。熊本県で栽培されているいぐさは、国内生産高の8割以上を占めているそうだ。
数年前より知人である写真家の田川清美さんが、減少の一途を辿っているいぐさ農家を支援し、海外へ日本の畳文化を発信していこうというプロジェクトを推進されていて、私も関心を寄せていた。

畳は、古代はむしろやござなどの敷物で、使用しない時にはたたんでおく、それは着物にもあてはまる、日本人の特徴的な気質と言える、“たたむ”が語源となっているようだ。

古来、日本文化の象徴といってもけして言い過ぎではない、その畳が、純日本産のものでは無くなってしまう恐れがある。そんなことは考えたくもないが、ならば伝統の灯を絶やさぬように、私たちはこのような状況についても、同時に共有していかなければならないのではないか。

 

この度の熊本を中心とした地震災害につきましては、心より、お見舞申し上げます。
一日も早く、もとの平穏な日常生活へ回復されますように、祈念致します。