シジュウカラの囁き

パリ五輪も閉幕して、世間はお盆休み。
暑さのうちに、かすかに枯れた風を感じられるようにもなった。
庭木に遊びにきたシジュウカラ(☞鳴き声はこちらから)も、季節の変化を感じているのだろうか。
秋、そして冬。
暦は静かな足どりながら、確実に進んでいる。

このところあれこれと騒がしい人間界。
人間界というより、デジタル界とでもいうのだろうか・・・。
前回のブログでも少し触れたけれど、言葉(文字)が武器となって、いたるところで問題が勃発している。
思慮する間もなく、一方向に心が向いたら、感情を一気に爆発させて、正しいのか誤っているのかも分別されぬまま突き進んでゆく。
そんなSNSの威力を見せつけられて、私はただその中に飲み込まないように、できるだけ距離を置いてさまざまな事象を捉えるようにしている。

まだ高校生で、国語の勉強をしていたときのことを思い出している。
助詞一つとっても意味があり、使い方を間違えれば違う文脈になってしまう――
たとえば、「私はあなたを好きです」と「私をあなたは好きです」では、二文字が入れ替わるだけで文意は逆になる。
だから、細部に至るまで主観を交えずに、言葉の一つひとつを捉えていく大切さを教わった。

インターネットで世界は広くなったかもしれない。
けれども、全体も細部も正確に捉えられないくらい、心の視野には不確かな世界が映り、心にめぐってくる風も不安の影を揺らしている。

一番か、一流か

閉ざされた扉

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