先日、念願だったコーヒ―豆の販売店に行った。
とにかく営業日が週二日、両日とも営業時間は4時間のみというこのお店。
行こう行こうと思ってはいたのけれど、仕事の関係もあり、結局思い立ってから半年かかってしまった。
注文したコーヒー豆は、そのお店の代表的なブレンドを400g。内訳は中挽きを200g、中挽きよりやや粗挽きを200g。
女性の店主に相談したところ、挽き方は10段階のうちで、前者が6.5、後者が7をお勧め頂いた。
この細かな違いのこだわりが嬉しい。
私は砂糖は入れない派だけれど、やや粗挽きの方は牛乳をほんの少しだけ入れて飲むと実にピッタリの相性だった。
「ブレンド」は、その言葉の印象として、喫茶店で注文する時などでも一番カジュアルなメニューで、珈琲の代名詞にもなっている。
ただ、本来はそれぞれのお店のオリジナルの調合による、そのお店らしさが一番あらわれているメニューのはず。
何を調合しているのか、惜しげもなく教えてくれたこのお店のブレンドは、口当たりはほんのり苦く、口の中で少し甘やかさが絡み合いながらふくよかな味が広がって、飲み込む時にはそれがスッキリとした味に変わっていった。
なるほど、ブレンドコーヒーの醍醐味は、こういった豊潤で繊細なところにあるということを再認識した。
さて、早いもので今年もあっという間に、ゴールデンウィーク。
4/29は「昭和の日」。
令和の今、「読み書き」は、ワープロ、パソコン、スマホといった電子機器が次々と世の中に登場して、最近は「代筆ロボット」というものも出来たという。
最新のロボットは、人の書き癖を理解し、それを再現してくれるそうだ。
ただ、一文の中で同じ文字はすべて同じ形をしていて、例えば「の」なら、すべて寸分たがわずに同じ「の」の形になっているという時点で、ロボットが書いているということは一目瞭然。
こうしたことに疑問を抱かないのは、開発者も含めて「字を書く」ことを、ただ記号を表記するだけと捉えていることの裏返しではないかと思う。
何を書くか、どう伝えるか、どんな言葉を使ったら良いか、漢字を使うか、ひらがなを使うか、どこで改行するか、用紙にどう文字を配置するかなど、まるでブレンドコーヒーを調合するように思考して、それを腕から手先へと伝達するということが「文字を書く」という行為に至っていく。
だからこそ、上手いとか下手という問題ではなく、そこには思考や感情、さらに情感までが加味されながら、その人らしさが表れる。
人間として既にもち得ている、この最も尊く高等な技術を、便利だからというだけで、みすみす放棄してしまって、人間は本当にそれでいいのだろうか…
来週末、ゴールデンウィークの最中の5/9(土)。人がもっている繊細な能力を見失わないようにと、そんな特別講座を単発で行うことになりました。
物事にこだわりのある人、そうでない人も、是非ご参加ください。木下真理子
お蔭様で満席となりました!
