サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

それぞれの神話

先日、淡路島の伊弉諾神宮に、書をお納めさせて頂きに上がりました。一つは、淡路島の皆さんの前で、公開揮毫をさせて頂き、皆さんに祈念頂きました奉納の書。もう一つは、対の作品で、古事記の原文を揮毫した書です。こちらは後々まで、境内に設置して頂けるものとのことで、本当に有難うございます。

古事記については、このブログで何度も取り上げていますが、原文は全て「漢字」表記の日本語による、日本最古の歴史書です。そして、伊弉諾神宮は古事記の中で、創祀の起源、日本最古の神社とされている大変に由緒ある場所です。

伝統を継承している、漢字を専門としている身としましては、このような機会を頂きましたことは光栄の限りで、また感謝の念に堪えません。

さて、話は変わりますが、昨日深夜に、サンライズというアニメーション会社のプロデューサーの方からメールを頂きました。昨年、夏に公開になった『SHORT PEACE』というオム二バス映画の中の1本で、私が題字を書かせて頂きました、森田修平監督によります『九十九』という作品が、アカデミー賞の短編部門にノミネートされたという嬉しいニュースでした!

この映画は日本の「八百万の神」を思わせるような、古代思想が描かれた作品ですが、本当にクォリティの高い、また日本人の心の原点に触れることのできる映画です。ご覧になられていない方は、ちょうどDVD化されているタイミングだと思いますので、是非ご覧ください。

森田監督、おめでとうございます!

映画「SHORT PEACE PROJECT 九十九」より

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