サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

女の深層

嘉友(かゆう)に逢う―良き友に出逢う、という意味を持つ言葉です。 また年始に会おうね、と約束していた友人とやっと会えたのは数日前でした。もう今年も半分過ぎてしまっているのに、そんなことにも気づいていないような間合いでした。

会ったのは古く高校の頃の友人で、修学旅行で“一緒に枕投げをしたのではないか”と思えるくらい、想い出があります。

私は、友人の自分の欲求に直なところが大変好きです。そんなところが昔からとてもキュートに目に映ります。彼女を見ていると、宇野千代さんの「恋愛作法」に、こんなくだりがあったのを思い出しました。

「動物的で、即物的で、自分でも何をしているのか分からない。それが女と言うものなのではないか」

友人と食事したその日は、彼女の変わらぬ魅力といつまでも続く友情を味わえた一日でした。

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