サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

ホンモノ

先日食事をしながら、 友人がこんなことを言っていました。「ホンモノは面白くない」

それは例えばスポーツや格闘技など先日終わったオリンピックで、選手同士がホンモノの戦いをしすぎると力の均衡した試合になりがちで、探りあいになり、動きがなくなって見ている方はつまらないとのことでした。なるほど“本当すぎる”とそれを理解できる人でないと面白さがわからないのかもしれません。

話は変わりますが、よく「旅行は旅行中よりも、その計画を練っている時が一番楽しい」と例えられますが、何においても、その過程が面白く、その結果が出る時においてはすでにその心持ちはすっかり落ち着いてしまっています。

実際手にするとしたら“ホンモノ”を欲しがるのに、“ホンモノ”の良さがわからないとつまらなく、また手にした時より“ホンモノ”を欲しがっている時の方が面白いと思ってしまう、そこが人間らしさなのかもしれません。

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