サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

心の温度

昨日は二十四節気の霜降(そうこう)でした。朝霜が降り始めるとされる時期です。

ところで先日、電車の中で、「女性専用車両」という文字が目に入ってきました。決まった時間には女性だけが乗れるというものです。女性が特に優遇されているわけではなく、どちらかと言えば保護されていることだと思うのですが、少しおかしな話というか、寂しい話だなと思いました。

“袖触れ合うのも何かの縁”という言葉が通じないほど、他人との人間関係に信頼感が持てない世の中になってしまったということでしょうか。男女平等と言われるようになって、それぞれの言い分、主義主張はあると思いますが、それを叩きつければ叩きつけられるほうもあり、因果応報のように思います。

寒さが身に沁みるこれからの季節。でもだからこそ、人の心の暖かさもより感じられる季節なのだと思います。心が寒さで縮こまることがないように過ごしていきたい、そんなことを考えている今日この頃です。

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