サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

花火と遠い日の記憶

夏の風物詩である花火があちらこちらで上がり、夜空を彩っています。ところでみなさんは、花火が上がると何故かドキドキしてしまうということはありませんか?

私の場合は、小さい頃、親に連れて行ってもらった夏祭りの記憶の断片、断片がフラッシュバックのように蘇って、ついソワソワとしてしまいます(笑)。金魚すくい、綿菓子、あんずあめ、漫画のお面、たこ焼き、射的、浴衣姿の近所のお姉さん・・・

花火というのは、華麗な美しさによって、〈現在というその一瞬〉を楽しませてくれるものですが、一方で、〈潜在意識に眠っている過去の記憶〉が呼び覚まされるとでも言えるような不思議な力を持っていて、その形状も実にミステリアス、という見方も出来ますよね。

私の知人に花火写真家として大変に著名な福田武さんという方がいます。福田さんは夏に限らず、日本全国至るところで行われている花火大会に出向いて、花火の写真を撮られています。純真で、とても穏やかで、まさに少年の心を持った大人の男性です。

花火を見つめ続けていることで、童心に戻ったまま、魔法が解けないでいるのかもしれません。そんな福田さんの作品を、許可を得て取り上げさせて頂きます。

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