サイトアイコン 書家/書道家 木下真理子

春分

今年も桜の季節が訪れた。
まだ寒さは残っているものの、温かさの入り交った風に背中を押され、足をのばして都心まで。

日頃、紙とばかりにらめっこをしているので、外に出ると、つい空を見上げてしまう。

「空」は目に見えている“そら”であるとともに、目に見えない“くう”でもある。

では「空(くう)」とは何か、自問自答してみる。
それは〈信じている人には見えて、疑う人には見えないもの〉、〈どんなふうにも明日を描けるもの〉なのかもしれない。

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