PROFILE 経歴

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経 歴

書家・書道家
兵庫県立大学 環境人間学部 非常勤講師

東アジアで古来受け継がれている伝統文化としての書を探求。
祖父の影響で6 歳より筆を持ち、専門的な知識と高度な技術を習得する為に、書道の研究では第一線として知られている大東文化大学に進学。
専門分野である漢字(研究分野は「木簡隷」)は、篆(てん)書、隷(れい)書、草書、行書、楷書の五書体を書き分ける。
大学卒業後は日本を代表する書展で作品を発表し、数々の賞を受賞。
中国、日本で継承されてきた古典書に立脚しながら、現代の感性を生かした漢字仮名交じり書(調和体)にも取り組んでいる。

また森美術館館長の南條史生氏が手掛けた『KENPOKU ART 2016』、文化庁主催『ETERNAL~千秒の清寂』などでの書によるインスタレーション、海外でも名高い日本を代表する服飾ブランド「Y’s」(ヨウジヤマモト社)とのコレクションラインを発表。現代的な書のプレゼンテーションも積極的に行っている。

日本初の国立三大博物館巡回展『 誕生!中国文明 』をはじめ、宮内庁・奈良国立博物館主催 『正倉院展』における同展初の書家によるテーマ題字、東映 正月映画 『利休にたずねよ』のタイトル及び劇中題字、 NHK BS 『 にっぽんプレミアム』の年間(4 シーズン)キャンペーン題字なども手掛け、メジャーリーグ開幕戦では5万人の観衆の前で、『日本書紀』完成 1300年記念のセレモニー(奈良県主催)などでの席上揮毫も行う。

近年は『墨』 『表千家流 茶道雑誌』で日本の伝統文化にまつわる連載エッセイも持つなど、日本文化の魅力について様々な媒体で伝えている。

 

題 字

薬師寺ひかり響夜-inori-(meme nippon project)(2022)
TBS×Netflix 全世界配信『未来日記』First season(2021)
海外市場向け 日本酒 プロジェクト「IWA」(2020)
奈良県「日本書紀完成1300年・幕開け」(2020)
NHK総合『NHKスペシャル・シリーズ 巨龍中国』(2017)
国際芸術祭『KENPOKU ART 2016 』(2016)
日経ビジネス 表紙「不老」(2016)
世界文化遺産 姫路城 平成の大修理 完成記念(2015)
NHKBS『にっぽんプレミアム』年間キャンペーン(2015)
慶應大学経済学部『pearl』キャンペーン(2015)
日経BP社戦後70年特別企画『遺言』(2015)
FENDI 日本上陸50周年記念キャンペーン(2015)
日経ビジネス 表紙「善い会社」(2015)
角川書店『天地雷動』(2014)
読売ジャイアンツ球団設立80周年スローガン(2014)
婦人画報「四百年目の一期一会」(2014)
東映本社「おもてなし試写会」(2013)
東映正月映画『利休にたずねよ』(2013)
大友克洋『SHORT PEACE』「九十九」(2013)
NHK総合 『激流~私を覚えていますか?~』(2013)
日経おとなのOFF 表紙「おとなの漢字講座」(2013)
『正倉院展』のテーマ題字(2012)
兵庫県「古事記編纂1300年・はじまりの時 はじまりの島」 (2012)
NHK Eテレ「ココロ見」(2012)
LUMINEリニューアルキャンペーン広告(2012)
島津製作所 創業記念 広告(2011)
農林水産省キャンペーン「食極めれば淡路島」(2011)
三大国立博物館巡回『誕生!中国文明』展(2010~2011)

☛書作品はこちらから
☛Calligraphy works from here

 

公 開 揮 毫

日本書紀 完成1300年 奈良県主催記念式典(2020)
ホテルオークラ 祝賀パーティ(2018)
熊野 筆の里工房。日本画家の中野嘉之氏とのコラボ(2016)
イタリア『ミラノ万博 日本館』(2015)
ユネスコ世界遺産 ノートでの“インフィオラータ”(2013)
モンゴル国立博物館 蒙書家ガンバートル氏と(2013)
観光庁主催イベント「Meet The New JAPAN」(2013)
韓日中 映画『マイウェイ』ジャパンプレミア(2012)
三重サンアリーナ 財団法人全国法人会主催 全国青年の集い(2011)
ロシア国立図書館(2011)
ウクライナ アルセナル美術館(2011)
両国国技館 世界初Apple社のiPadを使った公開揮毫(2010)
タイ王国 シリントーン王女御前揮毫(2010)
ドイツ フランクフルト大学での特別講義(2009)
スイス『ビクトリノックス』創立125周年記念(2009)
『ソウル国際ブックフェア』日本年記念(2009)
東京ミッドタウン 七夕キャンペーン(2008)
東京ドーム メジャーリーグ開幕戦(2008)

☛公開揮毫はこちらから
☛Public calligraphy performance from here

 

連 載

表千家流 茶道雑誌「くらしをうつして」(2020~2022)
日経リュクス「洗心パワースポット」(2018~2020)
墨「風につたへし」(2017~2021)
日経ビジネス「和道」(2015~2018)
日経おとなのOFF「おとなの書道塾」(2013)
朝日新聞出版 みんなの漢字「和様ペン字」(2013)
読売新聞「言葉のアルバム」(2010~2011)

 

メディア露出

BS日テレ「深層NEWS」リニューアル第一回放送
婦人公論「令和と揮毫したのは私です」 茂住修身氏との対談
日経リュクス「美しく、神秘的。書家・木下真理子さんが語る」
日本テレビ「真相報道バンキシャ!」新年第一回放送
& Premium「素敵な人になるために、どう生きるか。」
婦人画報「日本女性のたおやかな美しさとは」
Pen「書くことが好きになる、美しい流線モデル」
日経ビジネスonline「和道」高木聖鶴氏(文化勲章受章者)との対談
日経ビジネスonline「和道」島谷弘幸氏(九州国立博物館館長)との対談
NACK5「キリン一番搾り・One More Pint!」
FIGARO japon「美しい人と、美しい時計たち。」
笑顔「スマイル インタビュー」
日経ビジネスonline「和道」生形貴重氏(表千家 不審菴文庫運営委員)との対談
墨「岡倉天心の“美”を受け継ぐ」
月刊美術「稀人エバレット・ブラウン 美出る国をゆく」
ユナイテッドアローズ HP「木下真理子 wearing <6(ROKU)>」
GAP HP 「GAP 1969 magazine/INTERVIEW」
Precious「美の秘密」
墨 創刊40周年記念号「書の魅力を伝える」
週刊ポスト 巻頭5P「生誕300年記念 若冲展」山下裕二氏(美術史家)との対談
ラジオ日本「あしたラジオ」
大人の投資倶楽部(東海東京証券)「創作漢字コンテスト」監修
日経ビジネスonline「和道」稲坂良弘氏(「香十」の特別顧問)との対談
DBU(大東文化大学)「活躍する大東人」
CREA「本とお出かけ。」銀河鉄道の夜 寄稿
日経ビジネスonline「和道」川瀬敏郎氏(花人)との対談
P-DRESS「キレイになるために捨てていること」
HOLIDAY MAGAZINE Paris(仏)
読売新聞「浪漫ペン字練習ノート」監修
読売家庭版 巻頭7P特集「美しい文字」監修
日経ウーマン ONLINE「知りたい!なりたい!こんな職業」
読売新聞「東大寺封戸処分勅書」寄稿
info Biz THAILAND「日本の伝統文化を知る」
ミセス「正しく歩いていますか?」
婦人画報「清く正しく輝くものたち」
日経ビジネス別冊10P作品掲載「仕事に効く禅/座右の銘にしたい“茶の湯”の言葉」
With「見せて見せて!キレイなあの人の、バッグの中身」
全労災HP「私のターニングポイント」
ELLE DECOR「流麗なスポーツセダンの、ハイエンドな美意識」
ミセス「私らしさを引き出す愛着のバッグ」
DRESS「美文字は女の嗜み」監修
TBS「ひるおび!/ペン字レッスン」監修
L’UOMO VOGUE(伊)「Excellent People」
ELLE JAPON 「美を司る永遠のエレメンツ、書とジュエリーの華麗な競演」
フジテレビ「Asian Muse」
GINGER 「菜々緒色」
読売新聞 1面「至宝を語る」
ARTE(仏・独TV局)「Vivre avec Camus」
資生堂 花椿 「Woman」
日経おとなのOFF「苦手な手紙がすらすら書ける本/技あり!ワンフレーズはがき」監修
週刊ポスト 特集「美しい書家の一筆」
朝日新聞「私が語りたくなる一杯」
新宿ルミネ 「新しいルミネ、めざめる。」
I no Press「見せ字の書き方練習」監修
commons & sense
J-WAVE「MODAISTA」
日本テレビ「地球の最先端をスクープ! SCOOPER」
日本経済新聞 全面 「島津製作所 進取果敢」中本晃社長との対談
朝日新聞「古の人に思いをはせ 美意識を感じて」
日経おとなのOFF 特集「美しい日本語」
J-WAVE「HAPPINESS」
TBSラジオ「トップ・オブ・エナジー」
読売新聞「きれい」
J-WAVE「Tokyo Morning Radio」

☛これまでのメディア露出はこちらから
☛Appeared media from here

 

イベント関連

文化庁主催 「ETERNAL 〜千秒の清寂」(羽田空港国際線ターミナル TIAT SKY HALL)作品出品
新宿区主催「新宿クリエイターズフェスタ2019」(ユニカビジョン、アルタビジョン他)作品出品
銀座伊東屋「カランダッシュ849 50th Anniversary」トークショー
NHK ハート展 作品出品
資生堂「active woman」展 写真掲出
「御食国サミット」シンポジウム出席
アメリカ橋ギャラリー 作品出品
TOKYO PHOTO 2014 作品出品
伊弉諾神宮・書の奉納の儀
京都ヒストリカ国際映画祭 トークショー
自由大学「伝統工芸とデザインがつくるみらい」講演会
国際交流基金主催・JF日本語講座 モンゴル国でのワークショップ
丸ビル・食イベント「雅人深致」トークショー
おいしいごはんを食べよう県民運動「米と書」講演会
Yoji Yamamoto Art Project「Woman on the move」参加
Lee Cooper「THE MAKERS」就任
古事記編纂1300年「はじまりの時 はじまりの島」シンポジウム出席
国際交流基金主催・JF日本語講座 ウクライナ、カザフスタン、ロシアでのワークショップ
バンコク国際ブックフェア ワークショップ
「誕生!中国文明展 公設応援団」就任
フランクフルト国際ブックフェア ワークショップ
ソウル国際ブックフェア「日本年」ワークショップ

☛ワークショップはこちらから
☛Workshop from here

 

レ コ メ ン ド

少年の頃より私が心の糧としてきた言葉を、木下真理子さんに書いていただきました。「自性清浄心」。仏教の言葉で、人間が本来持って生まれた本性のことです。
背筋を伸ばし、息を止め、一点一画をおろそかにしまいと真っ白な紙に向かってゆく書家の姿が目に浮かんできます。書に凝固された思い、気持ちがそのままに伝わって来ました。
第76・77代 内閣総理大臣 桐花大綬章受章 海部 俊樹

私はモーグルという激しい競技をしていながら、心には日本の女性らしい柔らかさを忘れたくないといつも思っています。
「私らしく」、そう木下さんに書いていただいた書は、自分の心の中をそのまま表してくださっているような気がしました。
強い思いと、雪を滑っているような滑らかさ、そして、女性らしい柔らかさ。素敵な書にしていただきました。
女子モーグル 上村 愛子

全体的な構成・文字の濃淡のバランスなど、見れば見るほど愛着を感じます。
作品は、今の木下先生のライフステージ。年齢を重ねるごとに違った作品になるような気がします。それも見てみたいです。
ライオン株式会社 会長 藤重 貞慶

それぞれの文字が生き生きして、力強く勢いがあり、その 一方で全体が凛としていて美しく調和している、そんな木下さんの作品に深く感銘いたしました。
株式会社島津製作所 代表取締役社長 中本 晃

木下さんの書により、改めて初心に戻り、更なる勇気を戴いた思いが致します。
株式会社日立製作所 相談役 庄山 悦彦

15歳の冬、自分の道を迷っていたときに出会った一つの言葉。感動と共に自分に対しての戒め、そして希望となる言葉でした。
料理人生40年に渡り思い続けてきた「この道より我を生かす道無し この道を歩く」自分にとって料理の道しか無いんだ、と言い聞かせ今も歩き続けることができます。
縁あって木下さんにこの私の生涯を通したテーマを書いていただきました。この凛とした書を見ていると「よし頑張ろう、突き進もう、永久に!」 というエネルギーが漲ってきます。
料理家 脇屋友詞

書は空間芸術である、とは木下さんから教わったことだ。墨と余白のゆるぎない緊張関係を自己の表現としたいと言われる。
“自らを媒体”として人前に差し出すこともまた、空間との緊張関係を自己の表現とする営みだろう。木下さんの目はつねに空間のさらに向こうにあるものを凝視しているように思われる。
ときに妖しいまでの強い光を放つその双眸に、わたしは魅せられずにはいられない。
中央公論新社 編集長 堀間 善憲

その人の書いた『魂』という文字を見た時、あらためて意味の重さに息を呑んだ。
自分の肉体に宿る魂の存在を意識してみたりもした。
『風』という作品には、確かに皮膚に風を感じた。風が運んでくる期待と不安のようなものまでを感じて、しばらく目が離せなかった。
「言霊の幸わう国」という言葉がある。日本は言葉の霊力によって、幸福がもたらされる国であるという意味。
なるほどその書には、日本語に宿る“運命をも動かす力”が見えてくる。
パフォーマンスやアートとしての書が脚光を浴びているが、日本語の力をひねり出す本来の書道とはまったく別のものであると、木下さんは主張する。
3000年もの歴史を生きてきたひと文字ひと文字のめくるめくドラマは、感覚に任せて書き放てるようなものではない。
その字と本気で対峙し格闘するように、繰り返し繰り返し書き続けないと描けないから、その人はどんな依頼にも、通常1ヶ月をかけ何百枚も書くのだという。
仮名もあり、文体も様々な日本語は世界一難解とされるが、同時に世界一美しく情緒的かもしれないことを、この美しき書家は世界に伝えていくのだろう。
抒情的ですらある書を見るにつけ、日本語の国に生まれたことを誇りに思う。
斎藤 薫(資生堂「花椿」より)

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