消えゆく愉しみ

消えゆく愉しみ

先日、仕事の打ち合わせの後に書店に立ち寄った。書家という仕事柄か、最近は調べるべき内容が日本や中国の古典に関してというピンポイントであることが多く、まとめ買いもするので、amazonなどネットで探して取り寄せることが増えている。でも一方で、書店で心の趣くまま自由に手に取って、本たちと向き合っている時間は、やはり愉しい。

手に取り、表紙をめくると、作り手の想いというものがしっかりと伝わってくる。また普段は専門外だと思っている分野の本でも、不思議と手が伸び、自分の知る世界を飛び越えて、思わぬ発見をすることもある。他人からの情報ではなく、審美眼も知らず知らずのうちに養われる。

聞くところによると、某有名コンビニエンス・ストアでは、本の取扱いサービスに今以上の力が注がれるという。ネットもしくは店頭での注文が出来、送料と手数料は無料、150万点以上の本が管理されているそうだ。こうなると、街の書店も衰退していってしまうのかもしれない・・・。甘美な一時である“立ち読み”という文化も、やがて失われてゆくのだろうか。

 

新規講座開設:横浜SOGO9F 「よみうりカルチャー」

 

 

和道

  • 2015年05月22日

BACK NUMBER