2007 「孫逖(そんてき)詩」
H165×W42cm
書き下し文
「洛陽李少府観永楽公主入蕃」 (五言絶句)
洛陽の李少府(りしょうふ)が「永楽公主の蕃(ばん)に入るを観る」 に同ず
辺地(へんち) 鶯花(おうか)少(すく)なし 年(とし)来(きた)るも未(いま)だ新(あら)たなるを覚(おぼ)えず 美人(びじん) 天上(てんじょう)より落(お)ちしとき 竜塞(りょうさい) 始(はじ)めて応(まさ)に春(はる)なるべし
意味
辺境の地には鶯も花も少ないから、新年がめぐって来ても、いっこうに新しい気分はしないものだ。しかし、天上からこの美人が降りられたとき、吐蕃の都にもはじめて春がおとずれることであろう。
出典
唐詩選