花橘

毎日のはじめ、起きて一番にすること。冬はまずやかんに火をつけて暖をとって、それからゆっくり明るくなる窓を見ながらその日のテーマというような、一つの文章や言葉を見つけ出します。

Webページや新聞や、電車の中刷りやラジオのニュース。 特に講座の前には、その中から心に響く言葉やフレーズ、身につけておきたいことなどを気持ちで選びます。

先日はこんな一句が心に残りました。

「君が家の 花橘は 成りにけり 花なる時に 逢はましものを」

《成りにけり》は実がなるの意味で、《花なる》は花の咲いている(~にある)の意味。あなたの家の花橘はすっかり実になってしまって。花の咲いているもっと早くの頃に逢っていたかった。

橘の花は五月頃、冬に実をつけます。また日本原産の柑橘類では、花橘と他に沖縄のシイクワーサーと2種類だけ。

いつでも香り高く消えないことから、古事記では「非時香果」(ときじく)の実とも言われ、永遠性、そして尊い生命力が宿ると信じられていたそうです。

春の香り

メールと手紙~手紙についてvol.2

関連記事

  1. 年輪

    2010.03.01
  2. 茨の先の、バラの木

    2013.10.17
  3. 行草という形式

    2001.01.02
  4. Personal Data 66

    2001.03.01
  5. ワンピースの誘惑

    2009.04.17
  6. ほんとうのスマート

    2012.11.29
PAGE TOP