未来への遺産

このゴールデンウイーク、私は京都、奈良に行ってきました。と言っても、ある意味で仕事に関わることだったのですが。目的地の一つ目は、京都の島津製作所 創業記念資料館です。まだお話出来る段階ではないのですが、ある案件でご一緒させて頂いています。それまで島津製作所さんというのは、会社員でありながらノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんがいらっしゃる会社だということは存じ上げていたのですが、それ以外の知識は殆ど無くて・・・。

でも日本で最初に蓄電池を作られ、またX線のレントゲン機も開発された創業135年という歴史のある理化学器械の会社だということを知りました。記念館にはそのような社の歩みと共に、日本の科学技術の歩みに触れることの出来る貴重な品々が陳列されています。顕微鏡や分析器にしても、最近の航空宇宙機器にしても、島津製作所さんが追求されているのは、“精密さ”であり、これは私が追求している“ミニマルな美”の書の世界と重なるところであり、観覧しながら、とてもワクワクしました。

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そして目的地の二つ目は、奈良国立博物館です。近鉄京都駅から特急に乗って奈良に向かったのですが、ホームや駅構内の至るところに、私が題字を担当させて頂いた『誕生!中国文明』展のポスターが掲示されていて、思わず嬉しくなりました。今回で観覧は3回目となるのですが、何回観ても、4000年前!の中国夏王朝の出土品の“精巧さ”には、人間が古から物作りにおいて、細部にこだわり、技を極めようとしてきたということが見て取れ、感銘を受けます。

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やはり細部に神は宿り、人間の歴史(未来)は一つ一つ、一秒一秒、積み重ねられるようにして作られていくものなのだと思いました。