西へ、東へ 

先週は仕事で関西方面に出張でした。そのご報告は、また別の機会に詳しくさせて頂きます。

新幹線に乗って窓の景色を見ていると、どこの町にも建物が立ち並び、人々がいて、それぞれの暮らしが営まれている、そんな日常的な光景に感慨深くなりました。また、名古屋を過ぎて、京都、奈良、大阪、兵庫・・・と、かつて日本の中心が関西にあったのだということも改めて感じました。

そして、東京に戻って。もうすぐ都知事選だからでしょうか、先日ラジオを聞いていたら、東京を作った人を紹介するという番組を放送していました。そこで取り上げられていたのは、徳川家康です。家康公は、征夷大将軍となって国を統治する時に、それまでの京都や大阪ではなく、江戸に幕府を作りました。ただ、400年前の東京は、その多くが海で、陸地も葦が生えているような湿地帯だったようです。なので、そこを埋め立てるということから始めたわけです。

また、倹約家としても知られる家康公が、〈戦国の時代において、百姓ばかり苦労させて自分だけ飽食はできない〉と、白米ではなく麦飯ばかりを食べていたという逸話も有名ですよね。偉業を成し遂げ、偉人と呼ばれているひとつの理由に、権力を持つ目的が、私腹を肥すためではなかったということが挙げられるかもしれません。

西へ、東へ

都庁展望台より

千里之行 始於足下

美しい日本語

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