私がよく使っている筆は「杉影(さんえい)」という銘柄である。値段で言えば1,500円という安価な筆であるが、中国の山羊の毛で作られたこの筆ならではの書き味に魅了され、これまで愛用し続けている。
今回、熊野町を訪れるにあたり、この筆が開発された「久保田号」に伺い、久保田章央専務、現在「杉影」を直接制作されている職人の宮本博文さん、またNHKの番組などでよく紹介されている伝統工芸士、この道50年以上の碓井佐千江さんにもお会い出来る機会を頂いた。
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