しばらく映画も観ていないなと思い立ち、ビデオレンタル店に足を運んだ。つい気になって手に取ってしまうのは、「もの作りをする人」が主要人物として登場する類の作品で、例えばこのブログでも以前書いたことがある、邦画では『舟を編む』、洋画では『ヒッチコック』『ソーシャル・ネットワーク』など。ジャンルは問わない。
今回借りてきたのは『LIFE!』という映画。
今はもう無い、アメリカを代表する雑誌『LIFE』の廃刊時期の出版社が舞台で、主人公はそこの「写真管理室」に勤めている。カメラマンから送られて来たはずの『LIFE』最終号に使う写真が見つからず、大変なことになったと、その一枚を求めてカメラマンを地の果てまで追いかけていくというストーリー。基本的にはフィクションで、大半はコメディ調なのだが、最後の5分に感動が訪れる。
その一枚の写真がどこに在り、カメラマンがこれまでの最高傑作とまで言ったその写真には何が映されていたのかが、そこで明らかにされる。
社会において、「人」に勝る資産は無い、というメッセージが込められている映画だった。
そしてどんな状況にあっても、人は、「人」としての“誇り”を失ってはいけないということに改めて気付かせてくれる。
仕事や趣味で、小さいこと、地味なことでも“誇り”を持って取り組み続けていれば、その人も、そのまわりの人の人生も、幸せになる。