熊野“筆”巡礼 筆の里工房

熊野“筆”巡礼 筆の里工房

「筆の里工房」は、日本の筆生産の9割近くを担う、広島県安芸郡熊野町の中枢機構として、熊野町により創設された“筆の博物館”。数年前に東京の五島美術館で「筆の美」という展覧会が開催されていたが、それは筆の里工房所蔵のコレクションによるものだった。

今回、そんな「筆の里工房」に私がお招き頂いたのは、「SUMIの輝き-黒の表現者たち」という日本画の展覧会のオープニングの催しで、そこに出展されている中野嘉之先生と作品制作を行う為。
この企画は学習院大学の島尾新先生によってオーガナイズされたもの。私は以前、中世の同朋衆のことを調べていた時に、島尾先生の文化庁関連の著書である「水墨画‐能阿弥から狩野派」を読ませて頂いたことがあったので、お断りする理由は見当たらなかったが、ただ中野先生のお書きになった絵の上に、私などが手を加えていいのだろうかという不安があった。
でもそんな心配は両先生の温かなお人柄によって解消され、リラックスした雰囲気の中で揮毫させて頂いた。

中野先生が鶴の下図をお書きになられたので、それに対応するかたちで、私は次の和歌を書として配した。
若浦尓 塩滿来者 滷乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡
(若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る)

※続きは、こちら(「ふであとの競演-墨の美」イベント)からご覧ください。