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はじめに ~書体の変遷~

古代より、文字には歴史があります。文字は、もともと人間が意志伝達を行うためと、それを記録として残すために発明されたものですが、現代までに長い年月をかけて、変化を遂げてきました。

漢字においては、大きくいって五つの「書体(字形)」が生まれています。それは主に実用的な必然から、字画の整理・簡略化されたことによって形成されたと言えますが、同時に先人たちの美意識を反映し、洗練されてきたものでもあります。

つまり、文字そのものには、既に美しさが備わっています。

また、書道についてお話させて頂きますと、現代はパソコンの普及によって、文字には“打つ”という概念も加わっていますが、本来文字は書く(もっと古くは刻む)ということでしかありませんでした。

この時代に生きていると意外とそのことを忘れてしまい、文字を墨と筆を使って紙に書くという行為自体が“書道”であると捉えている人も多いのですが、昔はそれが当たり前のことでしたので、それを指して書道とは言いません。

〈文字そのものの美しさを極めていく〉こと。それが書道です。

そして、一般に学校教育で行われている“習字”とは、書道の入口としてあるわけです。

 

では、その先にある、書の道を極めていくとはどういうことかと言えば、それは文字を大切にする姿勢を持ち、技術的な修練を積み重ねながら、精神や美意識も養っていくというこなのだと思います。

逆に、それらが伴っているからこそ、書道は“芸術”として確立されているのではないでしょうか。

文字の魅力や書道の奥深さについて、少しでも関心を持って頂けたら、幸いです。

 

漢字書体の発生時期
篆書・・・殷
隷書・・・春秋戦国
草書・・・前漢
行書・・・後漢
楷書・・・後漢~三国

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    花橘

    五大書体のひとつである隷書

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