六月の空模様

梅雨に入りました。夏目前の森の木々も一層艶やかに、日に焼けたアスファルトも火照った体を鎮めるようです。今日も雨が降ったり止んだり、曇った空からは冷たい湿気が下りてきて、そうそう急ぐものじゃないと囁かれているようです。

毎年梅雨のこの時期に夏の書道展の作品を仕上げます。湿気が多いと墨は滲んでいくのでパリッとした字には似合いません。とにもかくにも、その空同様に字は優しさを含みます。

さて先日、早起きして、空にくっきり山が映るようになるのをぼんやり眺めていました。黒が蒼く、さらに赤く染め上げてゆくのがある一つの結論に導いてくれました。

「今日は晴れ」

その予想はまもなく現実となって、前日の雨に濡れたベランダの椅子を拭い、座って空を眺めました。あんなにか森はビリジアンに見える、とその深さに感嘆して、青い空に感謝しました。

やっぱり、空の美しさにはかないません。あなたが見ている空は笑っていますか?喜んでいますか?怒っていますか?哀しんでいますか?