落ち葉

立冬を過ぎ、暦の上では、もう秋は終わってしまった。街ではクリスマスのイルミネーションがはじまっている。それと入れ替わるようにして、色鮮やかだった紅葉は、風に舞い落ち、ひっそりと佇んでいる。

落ち葉というものも、ずいぶん風情がある。日本人は諸行無常、廃れていくものにも心慈しんできたが、誰も抗うことのできない“時の流れ”が生み出す美には、どんな芸術もかなわない。

そんなことをしみじみと思いながら、また書展に向けて作品制作を行っている。書作をしながら感情移入できる漢字仮名交じり文の題材は、竹久夢二の和歌。

「薬指に そみし絵の具の紫の さびしきままに 夕となりぬ 」

私の書風も少しずつ変わってきているなぁと思う。特にこれまでと変えてみようと思ってそうなっているわけでもなく、“年齢”を重ねるうちに自然に変わってきたと自分では推測している。いい意味で、気負いが少しなくなってきたのかもしれない。

落ち葉

竹久夢二

    一休宗純

    連島境界刻石

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