一休宗純

現在、五島美術館で『一休‐とんち小僧の正体-』という展覧会が開催されている。HPのキャッチコピーには、〈破戒の禅僧一休宗純(1394~1481)。社会への鋭い風刺に満ちたその奔放な書画や詩が人々を魅了する。一方、「とんち小僧」という虚像はどのように生まれてきたのか。(中略)一休伝説にも光をあて、その全貌を捉えようとする展覧会〉とある。

私はかつてTVアニメーションで放送されていた『一休さん』を見ていないので、あの可愛らしいイメージがどうもピンとこない。書道の世界では、「尊林号」の墨跡で知られ、香道の世界でも「香十徳」を広めた人物。彼の弟子は村田珠光であり、珠光の弟子のさらに弟子は、あの千利休。稀代の文化人であることには違いない。ただ仏教で禁じられている飲酒・肉食・女犯りの戒律を破り、風狂に生きた人でもあり、残されている肖像画は枯れた渋顔の印象だ。もとは後小松天皇の御落胤、上流階級の出である。いずれにしても、一筋縄ではなかった、彼が生きてきた軌跡を、この展覧会で辿ってみたい。

一休宗純

書 木下真理子

    文化の日に

    落ち葉

    関連記事

    1. 占卜と祈り

      2011.09.08
    2. 時を打つ。

      2016.06.18
    3. 書の小宇宙

      2015.10.02
    4. 雲龍風虎

      2018.05.28
    5. ジェラートとヴィスコンティ

      2017.08.04
    6. 書家の手紙

      2014.04.05
    PAGE TOP