書道教室の生徒の方から高原野菜の贈り物を頂いた。
その人は、今は事情があって通信で学ばれているけれど、数年間、群馬県の嬬恋から、わざわざ東京まで習いに通ってくれていた。
お送り頂いたのは、キャベツ、キュウリ、トウモロコシ、インゲンの詰め合わせ。嬬恋はキャベツの生産地としてよく知られている。何でも日本の生産高の半分以上を占めているそうだ。
ただ、普段、私がスーパーで購入しているものとは、味が格段に違う。全体的に甘味があり、芯もやわらかい。キュウリは二まわりほど大振りで、みずみずしいのに水ぽくない。
気になっていつも利用しているスーパーに行って、キャベツとキュウリの産地を見てみると、同じ群馬産だった。
どうしたらこんなに差が出るのだろう。いろいろと考えてみて、やっぱり“土”が違うのではないかと思った。
一言で農地といっても、土づくりへのこだわり、土も育てようという意識があるかどうか。きっと生育の秘密はここに集約されている。
最近では季節を問わず、いつでも安価で食べられるという利点から、土を使わない“水耕栽培”による工場内生産で、野菜も作られている。日光を浴びず、根を張れなくても良質な作物は育つものなのか、専門的な知識を持ち合わせていない私には分からない。
それでも“手間 暇かける”ことは大切なことだと思う。