古に学ぶこと

故(ふる)きを温(たず)ねて 新しきを知る
これは論語の中の一節「温故而知新」の書き下し文で、意味としては〈過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解を得ること〉。

論語と言えば儒教四書のうちの一つで、孔子とその弟子たちの教えを取りまとめたもの。儒教は中国漢代に「国教」となり、人々の規範とされたが、日本でも江戸時代に幕府が学問の中心として位置付け、封建制度の根幹を成した。
確かに幕府による支配社会においては説得力のある思想であったと思うのだが、格差社会、希望喪失社会と言われている現代日本では、孔子の教えより老子の教えの方が、人々の心には届くような気がする。

仏教以外で、古代中国のもう一つの思想体系であった老子~壮子~道教の思想は、西洋では“タオイズム”と一括りにされているが、一言で表すなら、儒教の「規律」に対して「自然体(無為自然)」。

「天之道損有餘而補不足」
天の道は余り有るを損じて 而(しか)して足らざるを補う
この老子の言葉は〈余りあるものを減らして、 足りないものを 補う〉という、ごくあたりまえのことを言っているようにも思えるが、これがなかなか難しい、今日の課題となっている富の再分配について触れている。老子には次の格言もある。

「知足者富」
足るを知る者は富む
未来の豊かさを考える上でも、珠玉の言葉であると思う。

古から学ぶこと

鎮守の森にて

万能な手

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