鎮守の森にて

鎮守の森にて

「G7伊勢志摩サミット2016」の開催まで10日程となった。
やはり伊勢志摩と言えば伊勢神宮が頭に浮かぶが、かつて世界的な建築家であるブルーノ・タウトが「伊勢神宮は、独創的な真の日本」と述べた。

ここは『天照大御神』という皇神(人格神)が祀られ、七~八世紀の律令国家の成立とともに確立した神道、近代以降の国家神道など、政治と結び付いていた側面もある。

ただ律令制度以前の日本人の土着的信仰としては、太陽や海、木や岩などを自然神として崇めてきた。そんな縄文時代から続く原初的な世界がここにはずっと息づいているのではないだろうか。考えてみると式年遷宮も木への信仰と言える。

何の木の 花とは知らず 匂ひ哉
 ※何という木の花の匂いかは分からないが、この神域には霊妙な花の香が漂う

これは松尾芭蕉が伊勢参拝に訪れた際、神聖なる自然の中で、とりわけ木々の神秘に打たれて詠んだ句。

名さえ知らぬその存在に共鳴する、鎮守の森でのこの感覚は、現代において掲げられている「多様性」や「共生」というキーワードを理解するヒントになる。

伊勢ブラ~すさびとブルース~

古に学ぶこと

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