日本・外

日本の文字の美しさを諸外国にPRする『日本の美しい文字プロジェクト』――。

今年は日中国交正常化40周年を記念して、日本の文字のルーツである中国において行う準備をしてまいりましたが、残念ながら、開催延期となってしまいました。

中国で食博覧会を手掛けている中国人の知人がいるのですが、その方からお聞きした話によると、反日感情は、メディアで取り上げられていることが、けして限られた人や特定の人たちだけのものではなく、普通に人々の心の中にも潜んでいる、ということです。その食博覧会では、「日本街」という、日本食を扱う専門街もあるそうですが、看板から「日本」という文字が消されてしまったとのことで、とても残念に思いました。

日本と中国との関係は、歴史上にあるように、日本が遣隋使や遣唐使を派遣して、中国を手本とし、思想や文化など、様々なことを吸収していた時代のように、良い時もあれば、悪い時もあったことは周知の通りです。

日本・外

悪い時というのは、もちろん戦争時ということになりますが、そこまで直接的な事態でなくても、精神的に受けたダメージというものは、けして癒えることなく記憶として継承されて、くすぶり続けてしまうものだということを、今回のことで改めて私たちは認識させられました。

念徳不怠 其可敵乎

これは中国の晋の時代の趙衰(ちょうし)という人の言葉です。

徳を念(おも)いて怠らず それ敵すべけんや。

徳の力は武力にまさる。

そんな意味だそうです。