ここのところ、春の雨が続きます。湿った窓から外を眺めながら、こんな言葉を思い出しました。
《川霓》せんげい
川にかかった虹のこと。むかし、虹は動物と考えられ、虹が谷にかかるのは、谷川に下りて水を飲むと信ぜられた、と。中国の古い漢詩に出てくる言葉です。
雨のあと喉を涸らし、虹は谷川におりていく―そのイメージは、たとえば私たちがグラスの水分で、ごくりと喉を潤して一息つくのと似ています。雨が降ったら~しよう、と特別に思える理由、それは水と気持ちの循環というところにあるのかもしれません。
さて、ちょうど一年前にこんなメモを残していました。
昼に ファーストフラッシュのダージリンは 緑茶の触感
浅くて苦くて せらせら流れた
マカイバリの紅茶は私の好きなお茶のひとつです。このひと雨が終わったら、桜も一段と緑を増すのでしょうか。
【最新情報】
先月3月26日のMLB開幕戦オープニングセレモニーの様子とインタヴューが、6日発売の「読売ウィークリー」Scene巻頭ページに掲載されています。