ほんとうのスマート

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先週の土曜日になりますが、写真家であるnanacoさんの『青い本』という題名のコンサートが下北沢のカフェで行われ、伺わせて頂きました。写真家としてのnanacoさんの作品は、Coccoさんとコラボレ―ションされた写真集や、私の好きな『光の旅~釈迦如来MANDALA』という写真集など、深遠でありながら、とても優しくて、温かいお人柄がそのまま反映されています。

私の公式サイトには、nanacoさんに撮影して頂いた、私が書作している写真も掲載されていますので、よろしければご覧ください。

https://kinoshitamariko.com/profile/composite.html

nanacoさんは、音楽家としてもこれまでに著名な活動をされてきていて、海外のレーベルからも何枚もアルバムを出されています。

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もともと70年代にSPYというニューウェイヴバンドで活動をスタートされていますが、“元祖ウィスパーヴォイス”とも称されているその歌声は、傍でそっと子守唄を歌ってもらっているような、そんな心地良いヴァイヴレーションに包まれます。 そして、nanacoさんの大人の女性としてのパーソナルなセンス、ライフスタイルの在り方も、本当に素敵です。

http://www.rivernanaco.com/

私はサブカルチャーという、都会(都市)の暮らしに息づいた文化というものに、あまり洗礼を受けてこなかったのではないかと勝手に思っていたのですが、ふと、自分の暮らしを見返すと、意外にも、都会のエッセンスが多くあることに気がつきました。それだけ、都会での暮らしが長くなっているということなのかもしれませんし、知らず知らずにいろんな方の影響を受けてきたということなのかもしれません。

今、時代のキーワードは、「スマート」ということになっていると思います。それは、無駄を排し、利便性を追求したとても都会的な感性を指しているものだと思いますが、「スマート」という言葉からこぼれ落ちてしまいそうな、暮らしの中の“情緒”や“瑞々しさ”を、都会の暮らしの中でも大切にしていきたい、そんなことを改めて思わせてくれた、nanacoさんのコンサートでした。

新作は来年の2月頃、発売されるそうです。

古事記編纂1300年part3

越冬便り

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