昨年春から今春まで、NHK『にっぽんプレミアム』の年間キャンペーン題字を書かせて頂いた。この度その新聞広告が「読者が選ぶ東京新聞広告賞」を受賞したという嬉しい知らせが届く。
詳しくは6月14日の東京新聞に掲載されるそうなので、ご興味のある方はご覧ください。
この題字の作成には、☛“薄墨”を使った滲みの表現で書いたり(春編)、“抑揚”を効かせて書いたり(夏編)、“連綿”という続け字の手法で書いたり(秋編)、“墨跡”を意識して書いたり(冬編)と、題字の特性である視聴者への可読性を念頭におきつつも、少しだけチャレンジしたものにしたいという私からの提案を受け入れて頂いた。関係者の方々が伝統文化を大切にされているという姿勢がそこにある。
冬編では杏さんが大筆を持って席上揮毫されるにあたり、書道監修をさせて頂いたことも懐かしい。大筆は150センチ以上もあり、実際に穂に墨を付けると、柄に米袋が付いているような重さで、ほとんどの女性はヨロヨロとしてしまう。それをビシッと揮毫された杏さんの女優魂はさすが。
今後の作品制作に、私も書家魂を注いで、精進していきたい。