心の花

心の花

何をするにも過ごしやすい季節となり、陽射しが緑を眩しく映す。つい外の陽気に誘われて外出した。

特に目的を持たず、電車に乗り、数年前に再開発された街の駅で降りた。
かつてそこは、都心でありながら、高い建物がほとんど無くて、抜けるような空に、そよ風が気持ちいい街だった。今はいくつもの高層ビルと新たな商業施設が作られて、便利にはなったのかもしれないけれど、無機質にもなってしまった。

ふと通りにあった「無印良品」にも立ち寄った。商品の特徴に大きな変化は見られなかったが、数年ぶりに手にとったパンフレットは、随分変わったという印象を受けた。

家に帰ってから、17年も昔のパンフレットを引っ張り出して、改めて見比べてみた。
写真のテイスト、文章の視点の置き方が驚くほど違う。一言で言えば、生活者のスタイルが主体性から受け身に変わっているということなのか、ライフスタイルの提案がそんなふうになされている。

寒々しさを感じるくらいにスマートで合理的な時代。心の花は自ら育てていかなければと思う。