11月25日、石巻での講演会を終えた足で京都入りし、京都ヒストリカ国際映画祭の開幕に向けた揮毫を行いました。
この映画祭は、歴史映画をテーマとする世界で唯一の映画祭で、年々減少傾向にある歴史映画の存続と未来への継承をしていこうと、京都府や歴史映画を制作している映画会社などが主催されています。過去の名作の数々が、最新技術によって修復されることも行われています。
この映画祭のオープニングに先駆け、国の重要文化財である京都府旧正庁において、映画祭の題字を揮毫しました。その模様は、公開揮毫という形で、NHK、KBS京都、読売新聞、朝日新聞、産経新聞、京都新聞などマスコミ各社の方々に取材頂きました。
私は書の世界に身を置いてきたこともあり、おそらく普段から歴史的な書物に触れることが人より多いと思うのですが、古い和歌や小説などに残された普遍的な人々の感情と記された文字は、優しく穏やかに語りかけ、問いかけてくれます。そして、歴史映画は、より具体的に、私たちを今あるスタンスから原点回帰させてくれるものではないでしょうか。
温故知新という言葉もありますが、きっとそこには、新しい発見があると思います。
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