お雛様の会

桃の節句。
子供の頃、雛祭りのこの時期になると、親が雛人形を飾ってくれた。
それを見るにつれ、着物姿の雅やかなお内裏様とお雛様に、ほのかな憧れを抱いた。その右側と左側でくるくると回転するぼんぼりの灯りも美しく、ひなあられや菱餅の淡いピンクや緑の彩りが、心を和ませてくれた。
自分だけの世界で、心ゆくまで物思いにふけって、夢見がちだったあの頃。

先日、女優で画家の蜷川有紀さんにお招き頂いて、お雛様の会に伺った。
ご一緒させて頂いたのは、ピアニストの後藤泉さん、作曲家の武智由香さん、華道家の藤原素朝さん、日本舞踊家の尾上紫さん、エッセイストの三浦暁子さん等々、プライベートな集まりとは言え、華やかな顔ぶれ。
日本料理家の藤田貴子さんの至高の日本料理を頂きながら、慎ましくて麗しい、そんな空気に包まれる。

曲がりなりにもいろんな経験をしながら大人になって、諦めるということを憶えた・・・
日頃、書と向き合っていると、女性であるという意識も薄らいでしまう。

女らしさ、もっと言えば女の子らしさというものは、女性として生を受けたからこその、宝物!

そんなことを改めて気づかせてくれた一時だった。

裁量と最良

過ぎるということ

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