働き方の価値観

四月に入って、はや一週間。新たな第一歩を踏み出した人にとっては、最初の週末。

先日、行きつけのヘアサロンの店長にこんな話を聞いた。
若い男性のスタイリストが、3年程勤めていたそのサロンを退職する、最終日のこと。朝方までお酒を飲んでいたのか、アルコールの匂いをさせて出勤してきたという。そして、勤務中にもかかわらず、あろうことかトイレで寝てしまったとのこと。
他にも、アルバイト契約をしていた女性のアシスタント・スタイリストが、勤務日に無断で休んだと思ったら、そのままLINEで退社したい旨を一方的に伝えて辞めてしまったこともあったそうだ。

念の為に言っておくと、店長は高い技術力はもちろん、人望も厚い。
だから、人気もあり予約を取るにも苦労するのだけれど。

仕事に愛情や誇りを持ちうることなく、人へのサービスを生業とするはずの自身の心が廃れてしまう程の現実とは何だろう。
景気だけではなく仕事にまで国が介在する時代では、一般に仕事=“消耗”と捉えられているとか・・・

仕事への考え方や価値観は、人それぞれにいろいろある。
ただ、その人の仕事に対する「第一の目的」が、“お金の為”か、それとも“質の向上の為”か、その選択によってその後の人生は大きく変わってゆく。

INFO:「墨」(芸術新聞社)の連載エッセイ「風につたへし」の最新号で取り上げている、高木聖鶴先生、島谷弘幸先生(九州国立博物館館長)と木下との対談記事をご覧になられる方は、こちらをクリックしてくさい ☛https://kinoshitamariko.com/blog/n/