おもてなし

先日、銀座の松屋に行って買い物をした。普段はこのような高級百貨店で買い物をそうそうすることも無いけれど、とても素敵な戴き物(小倉百人一首の絵札があしらわれた和菓子)のお返しをしたいと思った。

その日は休みということもあり、銀座の街頭は混んでいたものの、店内は落ち着いた雰囲気で、日本人客と同じくらい訪日外国人が目立っていた。日本文化のプレゼンテーションの場を百貨店が担っている。

日本には昔から贈り物をする上で、いろいろなしきたりやマナーがある。
その一つひとつに意味があって、でも恥ずかしながら私はあまりそういったことに明るくはない。
店頭で一人あれこれ思い出しては首をひねっていると、年配の店員さんが傍に来てくれて、私の疑問の数々に即答で答えてくださった。
あっ、この人は本当にプロフェッショナルなんだと思った途端、なかなか他人に委ねることが出来ない私であるが、この店員さんに全部お任せしようと思った。

店員さんは常連でもない私に、差別することなく、大変丁寧で、心のこもった対応をしてくださった。
それにしても、あの安心感はなんだろう。
おもてなしとは、“サーバント”ではなく“ホスピタリティ”であると、表千家の宗匠である生形貴重先生に教わったことをふと思い出した。

やっぱり買い物の楽しさは、知識と経験豊富な店員さんとコミュニケーションをしながら、“その時を共有する”ことにある。

告知関係 information 書家 木下真理子 参考資料

    10月の空

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