京都・奈良の旅から帰って、徐々に日常の感覚に戻りつつある。仕事とは言え、濃密なスケジュールで方々を歩いてきたので、疲れがとれるまでにはしばらく時間がかかった。
そうこうしているうちに、関東でも梅雨入り。
恵みの雨は四方八方へと届く。
慈雨という言葉もあるけれど、雨が何かを囁やき伝えているように感じる。
そんな“気配”を感じてしまうのは、今回の京都・奈良での旅がスピリチュアルなものだったからなのかもしれない。
普段、生活を営んでいるのは、住環境の面でわりと好立地だと言われてはいるものの、奈良盆地に吹き抜ける清らかな風に包まれて過ごしたら、人工都市の息苦しさを痛感してしまった。
奈良に住みたい・・・。旅の途中で咲き始めだった長谷寺の紫陽花は、今頃、雨の雫にうるおい満開だろうか。