先週、師匠の個展を日本橋の高島屋まで観に行った。
このギャラリーは、以前コラボレーションをさせて頂いた日本画家の中野嘉之先生の個展も行われていた場所で、今回が2度目。日本画や書道など伝統芸術の大家の作品展によく使われているようだ。
ただ、一言で伝統文化の大家と言っても、お二人ともいつまでもチャレンジ精神を忘れていない。
またこの秋には、その隣のギャラリーで 友人の加藤巍山さんが個展を行う。そちらは現代アート向けの会場と聞く。
巍山さんの作品は、伝統文化であると同時にコンテンポラリーでもある。その頃合いは明確ではないものの、だからこそ私は惹かれる。
話はかわって、今年100周年を迎えたというカルピスを自分で作って飲むことが、最近マイブームとなっている。朝起きて飲み、昼御飯の後に飲み、入浴した後にも飲む。
コンビニエンスストアには、最初から出来上がっているカルピスウォーターや、ちょっと濃い味の味わいカルピスという商品も売っている。でも、グラスに氷を入れて、原液を注ぎ、それをお水で割って飲むという本来のカルピスには敵わない。
何故だろう・・・。理由はきっとこうだ。
私はあまりかき混ぜないのだけれど、一杯のグラスの中で、味の濃いところと薄いところ、冷たいところとぬるいところが絶妙に絡み合う。味が均一ではなく、複雑なのだ。
物事の“奥深さ”とは、案外こういうことではないだろうか。