古式ゆかしき

すっかり年末。来年早々の仕事の準備に追われつつも、アナログレコードなどをかけながら年賀状を書いて過ごしている。
エルヴィス・プレスリー、ロイ・オービソン、アネッサ・フランクリン、ポール・アンカ、ロネッツ・・・我ながら偏っているなぁと思うが、漠然と1950年代、60年代に憧れを持っている。最新ヒットチャートを追いかける気になれないのは、きっと今という時代が好きになれないから・・・。他人から見れば、時代遅れなだけと言われそうだけれど。

私はいまだにガラケーと言われるものを使っている。友人にスマートフォンだと、すぐに電池が無くなってしまう(災害の時など、どうするのだろう)とか、持っているだけで電話料金が高いという話を聞いたりすると、今の携帯でも何不自由の無い私は、どうなのかなぁと思ってしまう。
とはいえ、こんな私も、先日パソコンで映画をストリーミング鑑賞した。Amazonのプライム会員であればかなりの数の映画やTV番組のコンテンツが無料で(実際はプライム会員の会費を払っている)観られるシステム。駅の広告でそのことを思い出し、トライしてみた。映画を映画館で、あるいはDVDをレンタルショップで借りて観るという手間を一気に省いて、家に居ながらワンクリックするだけで映画が観れてしまう!

これには一瞬ワクワクした。でも、3本目を観ているあたりから、観ていることが面白くなくなってしまった。
手軽な分だけ、有難さが希薄になって、感動も少なくなる・・・

これが今の時代の感覚なのかもしれない。コンビニエンスで、スピーディーで、フラットな生活。
こうしたことに慣れてしまうと、特に必要が無くても新商品を買うことで満足する、とりあえず流行を取り入れることで自分を納得させるという、ただの消費者になってしまう。

いや、私は“生活”ではなく“暮らし”がしたい!
生産活動と消費活動という時代の波に翻弄されずに、ちょっと不便で、でもじっくりゆったりとしていて、奥行きと陰影のある暮らし。

今日はコートを着て、久しぶりに本屋さんに行こう。

今年も拙文にお付き合い頂きまして、有難うございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。木下真理子

    師走、真っ只中

    新年、明けましておめでとうございます

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