うつればかはる世の中を

うつればかはる世の中を

雪が降り、一段と寒さが極まった一夜が明け、一転、暖かな陽射しのある一日となった。ふと思い立ち、代官山へ。夜な夜な蔦屋書店に資料などを探しに行くことはあっても、昼間から出かけなくなって、かれこれ5年ほど経つ。

代官山もずいぶん雰囲気が変わったという印象を受けた。忙しさにかまけていた自分が、いつの間にか世の中の流れと合致しなくなったということもある。でもそれにしても、週末でここまで活気が無いとは・・・。景気低迷と言われていることを肌で感じた。

と同時に、これは景気低迷ということだけではないような気もした。それはかつての文化発信地としてのパワーが感じられないということ。時代を敏感に切り取り、最前線で文化を引っぱってきたファッションや音楽、カルチャーというものに対して、多くの人が関心を持たなくなっていることの表れではないだろうか。

利便性や情報量が追求され、何から何まで簡単に手に入れることが可能になった昨今、情報面が豊かであるということにおいて、私たちは昔の人よりかしこくなったのかもしれない。でも、文化は人の心で創られ、育まれていくもの。知らずしらずのうちに、私たちは心を失くしているのかもしれない。