このところの冷え込みに、本格的な冬の訪れを感じる。
一つひとつあげればキリがないけれど、コロナもそれなりに落ち着きつつある。
クリスマスもお正月もなんとか穏やかに過ごせそうな気配。
そんな時期に『ガラスの城の約束』という映画を観た。
NYマガジンで名コラムを書いている女性の自伝で、実話だそう。
金融アナリストの男性との結婚を控え、誰もがうらやむようなセレブライフを送っていた彼女が、幼少から少女時代に過ごした家族との思い出を振り返る。
借金に追いたてられ、引越を繰り返す流浪の家族。
常識に一切縛られない破天荒な父親に家族が振り回される。
家族がいて、兄弟がいて、そこでいろんなことが起こって、ジタバタして。
でも、世間の常識なんてものは、まったく重要ではない。
むしろ嘘と偽りにまみれた世間の常識ほど、信頼できないものはないのかもしれない。
絆に代わるほどの価値など、この世の中に存在しないことを気づかせてくれた映画だった。