心の眼

「目に見える世界が、すべてだろうか」
「聞こえてくる言葉は、真実だろうか」

現在、コロナ禍を経て、約4年ぶりとなる〝書〟のインスタレーションを公開させて頂いている。
題材は、鴨長明の『方丈記』(1212年)。

長明は神職の家(賀茂御祖神社)に生まれながら、出家して遁世した。
『方丈記』の頃は、政変、大火、地震、そして飢饉や疫病などに見舞われていた最中。
ただ、800年後に生きている日本人を取り巻く状況も、飢饉を除けば、およそ変わらない。

時代という波に押し流される中で、人はさまざまな視点を持ちつつ、それぞれに抱く世界は異なりながら、
その中で孤独に生きている。

茶の湯の茶室へと繋がっていったとされる移動式の四畳半「方丈の庵」で、
世の中と距離を置いて暮らしていた長明の〝心〟に映っていた世界も、実際に目に映っていたままの世界とは、
少し異なっていたのではないかと想像した―—。

「かつ消え、かつ結びて」のごとく、揮毫した書を敢えて分断、再構築して、世の〝無常観〟を表現してみたい
という想いから始まった、このプロジェクト。

およそ800年前の先人の心模様を、自身の心の眼で重ね合わせながら、共有して頂けたら幸いです。

☛ プレスリリースはこちらをクリックください


    育て、育てられ

    共感という連帯感

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