7月22日は皆既日食でした。お日様がお月様の影に隠れてしまう、そんな幻想的な出来事にみなさんは何を思われましたか。私は仕事で東京にいたので直接体験することが出来ませんでした。
ただ、その時一緒に仕事をしていた友人がふと口にした一言が、日食とは関係ないようでいて本質を突いていて、印象的でした。“最近、パソコンとDVDプレイヤーが壊れちゃって。最先端とか、最高水準の技術だとか言っていても、自然が作ったものではなくて、人間が作った物っていうのは、必ず壊れて、それでお終いだよね”
月の満ち欠けや、日食は太陽の満ち欠けですが、そうしたことはとても人間の力では変えられるものではありません。潮の満ち引きも、月の引力によって起こっているそうですし、よく満月の時は出産が多く、新月の時は亡くなる方が多いとも言われています。
それと最近何かで読んだのですが、ヒートアイランド現象とか地球温暖化など世間では騒がれていますが、地球温暖化が進むと海流の変化が起こって、それが原因で北半球は平均気温が下がり始めるというレポートがあります。温暖化の先のこととなると、これも我々の力など到底及びません。
昔の人は「自然こそが神様である」と考えていたところがあります。それは現代に生きる我々よりはるかに進歩的な考えではないかと、皆既日食の日、友人の一言からそんなことを私は思っていました。
ところで、その夜、突然、おむすびが食べたくなり、お夜食として作ることにしました。「おむすび(お結び)」というのは、三角形で山の形をしていますが、日本人はかつて山を神格化していて、その神の力を授かるために米を山型(神の形)にして食べたのが始まりという説があります。