人の夢

人の夢

先日、定期講座の生徒さんから貴重な本をお借りしました。なんでもその方のおばあさまが愛読されていた本ということで、奥付に記載されている発行日を見てみたところ、昭和34年となっていました。50年前!の本ということになります。本当に貴重な本を有り難うございます。秋以降に実施されるプロジェクトの参考資料に使わせて頂きます。

それにしても、古書というのは特有の趣がありますね。どうしてなのだろうかと考えたのですが、月日が経つと希少性が高まり、有り難さが増すということは普通にあると思うのですが、それだけではないように思います。年代物は自然に脆くなり、崩れてしまいそうな危うさがあるからなのかもしれません。

言い換えればそれは、“儚さ“ということであり、私はそこに惹かれているのかもしれません。儚さの美学。それは四季という春夏秋冬という季節の中で生きている日本人の“無常観”から生まれてきたものだそうです。色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん・・・

超ハイテク社会に身を置きながら、潜在意識には、かつての日本人の感性が私の中にもまだ残っています。いみじくも今日は、“i-pad”の発売日。電子ブックというツールによって、人間は望むように進歩的で理知的な生活を手に入れられることになるわけですが、変わりゆくこの時代に、儚さを感じるのは私だけでしょうか。