優しい風

梅雨明けもあと少しですが、このところ蒸し暑くて、寝苦しい夜が続いていますよね。私はエアコンの冷風があまり得意でないため、出来るだけ自然の風が吹いてくれることを願いながら、その名も『翠風』という清々しい香のお香を炊き、団扇をあおいでいます。

先日、スパイラル・マーケットという雑貨屋さんに立ち寄った際に、葉の部分が全面、木で出来ている団扇を見つけて、手に取ってみたところ、坂本龍一さんが主催されている『more trees』のものと明記されていました。おそらく、間伐材で作られている製品なのだと思いますが、あおいでみると、ヒノキのいい香がして、癒されます。一石二鳥、いや三鳥で、「さすが」という感じがしました。

 

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さて、団扇で思い出したのは、昨年、島津製作所さんの広告に出演させて頂いた時に、京都の『京扇堂』の扇子を頂いたことです。折り畳んで持ち運べるという、まさに便利な省エネグッズといえる扇子は、もともと日本で発明された!ようですが、平安時代の女性たちは、口や顔を隠すという奥ゆかしい行為に扇子を使っていたり、日本の伝統芸術の能では、表現の可能性を追求する小道具としても使われています。それは、実用的で多機能な上に高い美意識も兼ねえています。

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本質的に風流で、創意に溢れ、様々な生活の知恵を持っている私たち日本人には、最近の半ば脅迫じみた、「~しなければならない」とか「~でなければ守れない」などというお仕着せや、予定調和で決められてしまうような結論などいらない、そんなふうに思います。

答えは、「自ずと然り」だからです。