まずは10年

まずは10年

8月に入り、今年も書展の時期となりました。今年の「読売書法展」は、東京展(8月22日から、六本木の国立新美術館と東池袋のサンシャインシティ文化会館)を皮切りに、関西、中部、中国、東北、四国、北海道、九州展と12月頃まで行われます。

書道に限らず、物事は継続することから生まれる「価値」というものがあると思います。1年や2年では結果が出なくても、10年を目安にひとつのことにこだわり続けていくことは、必ず自分にとって意味のあることになると思います。

スピード社会においては、そんな悠長な事など言っていられないと言う人もいるかもしれません。とにかく成果、成果と次から次へと新しいことに手を出して、でも何も形にならないなんてことより、ゆっくり腰を据えて物事に取り組んでいった方が、心の安定も得られるでしょうし、自分に対しても誠実になれるのではないでしょうか。

はじめは思うようにいかないこともあるでしょうし、途中で投げ出したくなることや、そこに意味を求めて自問自答することもあるかもしれません。でも、「まずは10年」、書道を始められたばかりの方は、そのことだけを目的にやってみるということでも、私はいいのではないかと思っています。