神融筆暢

現在、千葉県の成田山書道美術館で「成瀬映山」展が開催されている。 ご生前、何度かご挨拶をさせて頂く機会があり、笑顔の柔らかな先生であったという印象がある。先生の作品は、漢字作品でありながら、仮名のような繊細できゃしゃな装いが特徴で、一方あの「文化庁」と書かれた看板の文字などは、無味乾燥になりがちな楷書に、先生独特の筆の豊かさが感じられる。

「線は筆の重みだけで出す」

これは先生のお言葉で、文字は書いて表現しようとするのではなく、文字には表現が自然と備わってくるものという教えであると思うが、底知れぬ書の探究の中から紡ぎ出されたお言葉だ。

そもそも書家という自意識こそが、書を駄目にしてしまうのではないか。

    大正浪漫

    Fendi

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