「らしさ」ということ

新国立競技場の再公募デザイン案が公開された。前回の案とはずいぶん趣が異なるものだった。〈和のテイストを取り入れて、木材を活用する〉というコンセプトが先にあったようであるが、公開された2つの案ともに、木材による装飾(?)が程良く施されている。木材については間伐材を活用するという昨今のエコ的考え方にも沿っており、自然環境との調和が意識されているのだろう。

また前回のカブくようなデザインイメージの反省(?)からか、今回はミニマルな方向であり、和テイストの狙いどころとしては、“綺麗寂”あたりにあるのではないかと個人的にはそのように捉えた。派手さを抑えながら、ストイックにもなり過ぎず、でも華やかさも維持しつつという、絶妙な頃合いで、制作者の方たちの苦心が想像される。

日本人による和のテイスト、自然との調和をはかるための木材利用・・・、押し付けてもいけないし、分かりにくくてもいけない。「現代の日本」をどう表現するかということは、本当に難しいことなのだということも垣間見たような気がした。

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