海か、山か、芸術か?

かつて西洋近代化へ傾倒していく日本の美術界の中で、「書ハ美術ナラス」という論を、論破してみせた岡倉天心。
その天心縁りの地で、今秋開催される国際芸術祭「KENPOKU ART 2016」。この度、プレス発表会の場で“キーヴィジュアル”が発表された。

古代日本人は、“自然”を神とし、神聖なものとして捉えていたが、そうした日本人の資質は、今日私たちが“芸術”を捉える上での感受性とも同種のものではないかと思う。
「海か、山か、芸術か?」というコピーは、まさにそのことが的確に表現されている。

キャンペーンコピーといっても広告的なニュアンスのものではなく、純粋に“書作品”として、文字の読めない外国の方々にも、そのようなインスピレーションが働くものを目指して書かせて頂いた。

海か、山か。芸術か?

タオとAI

書の鑑賞

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