伝燈

公開から1年遅れで「人生の約束」という映画を、DVDを借りてきて観た。

タイトルから随分重い映画なのではないかと身構えて鑑賞し始めた。ところが、主人公には若くして成功を手に入れたIT会社の社長が設定され、行き過ぎた事業拡大が自滅を招くというストーリーを主軸にして、彼が失してしまったものと新しく見つけたものを浮き彫りにするというシンプルな構成、且つ丁寧な作りで、終始柔らかな気持ちで観ることが出来た。
また失したものより、見つけたものに主眼が置かれていたこともあり、鑑賞後には爽やかさも残った。

この映画は、地方の人たちが情熱を注ぎ、懸命に守り続けようとする、古来日本人にとって大切な「祭」とは何か?というテーマも掲げられているのだが、私はそこに、現代社会に最適化しえない書道文化の在り方を重ねてしまった。

“伝統”という言葉は、“伝燈”と表現されることもある。
“伝燈”は、絶え間なく燃やし続けなければ、途絶えてしまう。
灯を絶やさぬ為に自分に出来ることは・・・一人の書家として自分自身の心を燃やし続けることしかないと思った。


INFO.

NHKスペシャル・シリーズ題字担当/次回は2月5日に放送
「巨龍中国」環境大国への挑戦 ~PM2.5との闘い~(仮)
(NHK総合テレビ)
初:2017年2月5日(日) 午後9時15分から

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